看取りと死後の処置

死化粧と着替え


女性は髪を整え、死化粧を施します。 男性はひげを剃ります。 これはぜひ家族でしてあげましょう。 長い患いで頬がこけているようなときは、含み綿をすることもあります。 つめも切りそろえます。 死化粧をしたあと、新しい下着を着せ、通常は浴衣などに着替えさせます。 慣習では着物の身ごろは左前にし、帯も縦結びにします。 最近は、自分で旅立ちの衣装を用意している人もあります。 そんなときは、死後硬直がくる前のこの段階で、着せてあげるといいでしょう。 死者が装身具や時計などをしているときは、はずします。

死後の処置


病院側でしてくれます。全身をアルコールできれいに拭き、目、耳、鼻、旺門に、体液が出ないように脱脂綿を詰めます。 傷口は包帯で処置し、目があいているときは、上険をなでて閉じ、口があいているときは、下から押し上げて閉じます。 希望すれば、家族も手伝えます。

末期の水をとる


厚生労働省の調杏では、病院・診療所で亡くなる人が8割を超え(2003年)、看取りも病院で行われることがほとんどです。 医師が死亡を判定し、臨終を迎えます。 看護師が点滴などの器具をはずしたあと、家族は順に末期の水(死水)をとります。 水は看護師が用意してくれます。 湯飲み茶碗に入った水を綿棒に合ませ、故人の唇をぬらします。 これは蘇生を願う民俗儀礼ですが、いまは死後に行うのが慣例になっています。

危篤の連絡時の注意点


相手が来るか来ないかは、こちらからは確認しません。 来るという意思表示、があったとき、病院の場所や道順、部屋番号などを知らせます。 伝え忘れを防ぐために、緊急連絡リストに、伝達項目を箇条書きにしておくとよいでしょう。 とくに病院の住所、部屋番号、こちらの連絡先などは、メモしておくと安心です。 だれもいないときは、メール、FAX、電報を使い、連絡不備で死に目会えずに悔いを残すことのないようにします。 死亡の知らせは、臨終に立ち会わなかった近しい人に連絡します。 家版葬の場合、同時にそれは葬儀参列への依頼にもなりますから、人選は慎重にしましょう。